
クラウドが車を変える
最近の車のコマーシャルを見ると、燃費性能と安全性能が車社会の2大テーマであることがわかります。 安全性能もかつては事故から生命を守る機能が中心でしたが、最近は危険予見と回避技術を競っています。そこでクラウドの出番です。走行していてもインターネットに車がつながっていれば、車の位置や走り方まで瞬時に捉えて危険を察知したり回避したりできる技術が実用化の段階まで来ているのです。将来の自動運転の実現にもつながると考えれています。 車がインターネットでつながる、これはIoT(Internet OfThings)の解かりやすい例です。人と人をつなぐだけでなく、車やカメラやいろいろな機器がつながり始めると画期的なサービスや製品がどんどん出現してくるでしょう。 また、常時車から上がってくる運転状況と場所の情報を集めて分析すれば、世の中の危険個所の発見や、運転者の技量や特性まで考慮した安全対策も考案されてくるのです。これはビッグデータをサービスや製品に活用する解かりやすい事例ですね。 従来から発達してきた車技術、位置情報技術にクラウドやビッグデータ分析技術が加わって

お金は銀行へ、情報はクラウドへ
クラウドを利用するにあたって最大の懸念事項に挙げられるのがセキュリティです。 企業のデータを外部に預けるのが心配だ、何かあったら駆けつけられる場所に置きたい、ましてや海外のどこにあるかも分からないところに大事な情報は置いておけない、 といった声は、クラウドサービスを提供する側の者としては耳にタコができるほど聞きました。 情報漏洩事故の80%が内部要因 しかし事実として、多発する情報漏洩事件における原因の多くは、ハッキングなどの外部要因ではなく、内部の人間による盗難、流出など内部要因が多くを占めているのです。 <出展>情報漏洩防止サイト セコムトラスト株式会社 特に日本では、IT業界がシステムインテグレターと呼ばれる”ゼネコン大手”の下で何重にも下請がぶら下がる構造が普及しており、その下で過酷な労働条件ではたらく(と言われれている)外注業者や契約社員、時には自社IT部門社員などがついつい大量の情報に手を付けて不正な報酬を得ていた、ということが頻繁に発生しています。ユーザー企業は外部IT企業との契約や、自分が雇う外注社員との契約で厳しい賠償条項を付け

クラウドが福祉サービスを変える
サイボウズ社のクラウドサービス Kintoneを活用した福祉・看護サービスの事例では、クラウドが福祉サービスで使われ、患者とその家族、ヘルパーチーム、医師など関係者のコミュニケーションを画期的に向上し、従来の福祉の壁を超えるサービスを実現しています。 クラウドだからできた事 患者の保護者、遠くにすむ家族(たとえば祖母や祖父)までが、いつでもどこでもその日の出来事を知ることができる。スマホ、タブレット、パソコンを問わず同じように使える。 ヘルパーのコメントや感想などがその場で共有され、保護者が質問したりお礼を述べたりできる。 必要に応じて担当医師もスペースに招待し相談できる。その内容も関係者で共有される。 同じような利用者間での情報交換の場も設けることができる。 プライバシーが守られ、関係者内のクローズされたスペースで情報が管理できる。 大きなIT投資が不要で、利用者数に応じた安価なサービス費用で利用できる。 構築も従来のような費用もかからず、運用に入ってもITの専門家に頼る必要がない。 クラウドがサービスを変える、ビジネスを変える、 とてもいい事

クラウドコンピューティングとグランドコンピューティング
従来からのITを利用する形態、技術体系、ビジネスモデル等に対して、インターネット技術やWEBアプリの成熟、スマホやタブレットの発展、さらにそれらを活用した新しいビジネスモデルの出現を受けて”クラウドコンピューティング”という言葉が使われるようになりました。 クラウドは雲、雲の向こうに繋がったネットワーク、その向こうにある無数のコンピューターがあなたの必要な仕事をしてくれる、あなたの必要な人と繋げてくれる、あなたが探している情報を探し出してくれる、というのがクラウドコンピューティングのイメージではないでしょうか。 そこでクラウドデザインラボラトリーは、 クラウドコンピューティングモデル Cloud Computing Model に対比して、従来のIT利用モデルを グランドコンピューティングモデル Ground Computing Model と名付けることにしました。 クラウドコンピューティングとグランドコンピューティングを比べると、大きな違いがあることに気がつきます。 例えばクラウドは 所有しないIT サービスとして利用 何時でもどこでもすぐに

中堅中小に広がる業務パッケージのクラウド化
日経電子版(原典ITPro 2015/2/9掲載)によると、日本の業務パッケージ利用企業(中堅中小のみ対象)の役職者を対象に行った調査では、8割以上の人が業務パッケージのクラウド化が進むと答えている。その理由だが ① BCP(事業継続)上のメリット ② 最新機能を使える ③ システム運用管理の負担軽減 となっている。 同じような米国の調査では(当ブログの記事参照)クラウドのアプリの効果は ① ビジネスのスピードアップ ② 業務拡大への対応 ③ コスト削減 となっており、この対比が日米のITに対する意識の違いを如実に表わしているようで面白い。 日本でも業務パッケージを利用する企業はIT利用の取り組み意識は進んでいると思えるが、 業界の変化に対応してビジネスを変革するためにITを活用する(米国) という経営者の意識に対して ITの運用やインテグレーションに多くのコストと時間を費やし苦労している 日本のIT事情が透けて見えるような気がしますね。 因みに日米ともクラウド利用を躊躇する理由は、セキュリティだそうです。 明日はクラウドとセキュリティについて考

経営者にとってクラウドの効果とは
米国でのある調査(出展;©QuoteColo)によると、すでに4社に3社がクラウドをビジネスに活用しており、効果を上げているとの事です。興味深いのは、どういった分野でビジネスへの貢献が高いのか? ですが順位は ① Business Agility (ビジネススピード向上) ② Scalability (業務拡大への容易な対応) ③ Cost (コスト削減) ④ Mobility (時間や場所を問わない環境) ⑤ Innovation (革新的なサービスや製品) という結果でした。 クラウドを利用したらすぐに業績が上がるというわけではありません。 しかし、成長する企業のトップや事業の責任者が競争に勝ち抜くために何時も心を砕いていること、それは”変化への対応”だと聞きますが、クラウドはそんな経営者の大きな助けになってきているのだと確信します。 <出展> CloudTweaks 2015/01 http://cloudtweaks.com/2015/01/cloud-infographic-much-really-know-cloud/ #海外のニュ

クラウドは経営に役立っているのか?
CloudTweaks.comの記事によると、米国でクラウドをビジネスで利用している企業のトップや事業の責任者への調査から 75%でレポートやサービスの可用性が向上した 94%でセキュリティが向上した と報告されています。 クラウドアプリの主な利用分野は Collaboration(メール、スケジュール、会議、など)、ファイル共有、CRM、マーケティング、生産性向上ツール、などとなっています。 一方で、クラウドをビジネスに利用することを躊躇する企業が挙げる第1の理由は、セキュリティです。 利用した企業の殆どが、クラウド以前に比べてセキュリティが向上したと実感している事実が、まだまだ知られていないのでしょう...... <参照記事>
Cloud Infographic – How Much Do You Really Know About The Cloud?
// CloudTweaks.com Content by CloudTweaks.com How Much Do You Really Know About The Cloud? As

クラウドライフスタイル、クラウドワークスタイルのすすめ
場所と時間に縛られず、日本の素晴らしい自然と人々の中で暮らしながら、自分の能力や経験を100%生かした仕事を続けて世の中に貢献する。 それが私達が考える”クラウドライフスタイル” ”クラウドワークスタイル” です。 それを実現するためには、ネットやクラウドサービスを最大限に利用し働き方や環境を大胆に変える事が必要ですね。 そのためには自分の仕事の仕方だけでなく、お客様も上司も部下も同僚も、家族もご近所も友達も、社会全体が変わっていかないと理想には近づいて行きません。 東京一極集中が進む日本、少子化が進む日本、超老齢化社会が進む日本、みんな分かっていても止められない、ほんとにそうかな? 皆がそれを望んでいるのかな? ”クラウドライフスタイル”、”クラウドワークスタイル”はそんな日本を元気にする処方箋です。 世界に目をむければ、クラウドやネットを使って活躍する人々や豊かな暮らしをしている人々どんどん出てきています。ベンチャー企業から世界的な大企業まで、ビジネスの世界でもクラウド活用が急速に広まっています。 このブログでは、そんな事実や情報を少しでも多